好きな女の子の気を引きたくてプレゼントする。
わりと古典的な手ですよね。
鳥なんかでも、そういう鳥がいますよね。オスがせっせとメスに餌を運んできたりする。
でも、人間の女の子の場合は、そうそうは、簡単に行かないものです。
メイド喫茶でも、お客さんが、女の子に、いろいろなプレゼントを持ってくるようなことがありましたっけ。お菓子、花、チープなものではクレーンゲームで取ったぬいぐるみ、ガチャガチャ、高価なものでは、アクセサリー、メイド服までプレゼントしようとした人がありました。皆が皆、もてようと思って、そういうプレゼントをしたとは限りませんが、
もし、それが目的だったとしたら、かわいそうですが、それは、ほとんど無駄な努力です。
女の子は、鳥と違うのです。女の子に物欲がない、とは言いませんが、女の子は、物よりほしいものがあるのです。それは「ヒトに好かれる」ということです。
そういうことでは、プレゼントは、「君が好きだよ」というサインとも言えるので、効果がありそうですが、実は、そうでもないのです。
特に、好きでもない男子から、プレゼントをもらっても、「ああそう、うれしい!」とかなんとか言うかもしれませんが、プレゼントは、恋のとっかかりにはなりません。プレゼントをもらったから好きになる、なんていう子は、私の知る限り、皆無ですな。
いきなり高いものなんて贈ろうものなら、「ヒロNさん、ちょっと気持ち悪いんですけど、返してきてもらえませんか?」なんて、決まっておじさんの出番でしたな。
せっかく、お金を使って、頑張ったのに、お気の毒です。
テレビで、キャバクラ嬢が、お客さんからもらった高価なブランド品を質屋に売り払ったりする場面を見たりしますよね。「オンナはひどいなあ」と思いますよね。でも、女性にとって、好きでもない男からもらったものは、そんなもんなんですよ
プレゼントには頼らない。
プレゼントは、気を引く武器にはなりません。
どうしても、女の子にプレゼントしたいのなら、一緒に食べられるものにして、一緒に食べて、「おいしいねえ」とか言うほうがいい。一緒に、楽しい経験をした、というほうが、女の子とは仲良くなれるんです。女の子へのアプローチは、そういうもんなんですよ。高価だとかなんとかじゃないんです。
女の子が、プレゼントを欲しがる場合もあります。
それは、女の子が、その人を好きになっている場合です。
だから、女の子に、物をねだられたら、それは、結構いけてるサインです。
でもそれとても、その子は、本当にその物が欲しくて、ねだっているんじゃありません。
あなたに、お金を使わせて、もっと言うと、自分のために犠牲を払わせる、ことによって、自分への愛を確かめたいからです。自分のために、この人は、お金を使ってくれたんだ、プレゼントを選ぶ手間を払ってくれたんだ。ということに女の子は満足するのです。
女の子にもよりますが、女の子の物欲は男子の物欲とは全然違うのです。
高価なアクセサリーもブランド品も、それそのものが欲しくて言っているのではなく、それを身につけた自分を夢見て、言っているのです。女の子は、自分自身をグレードアップさせて、「男子からもてたい」のです。それは、女の子自身、意識している場合もあるし、無意識かもしれません。でも、女の子の最大の希望はひとつ。女の子は、「愛されたい」「可愛がられたい」のです。
男子は、女の子の、そこのところを、つい忘れがちです。
だから、男性側としては、プレゼントに頼ってはいけません。
物に託すよりも、まず、きちんと、「君のことが好きだ」ということをきちんと告った方がいい。「そういう勇気が出ないから、せめてプレゼントを渡すんだ!」という気持ちもわからないではありませんけどね。申し訳ありませんが、それは、無駄。なんだな。
さあ、前向きに頑張りましょうね!(続)
(ヒロN)
■次号を読む→ 『非モテクイズ、第1問です』第4回
※「メイド喫茶元オーナーが非モテだけに教える「脱・非モテ講座」は、第1、第2土曜の掲載です。
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ヒロN
コラムニスト。コピーライター。プランナー。1958年生まれ。生物学的にはおっさんですが、精神年齢的には、中学生程度です。2005年から2008年までメイド喫茶を経営。その時の体験から、女の子の心理パターンがすごくよくわかるようになる。その経験を活かし、「女の子の取扱い説明書」なる本を書き、賛否両論いろいろな騒動に巻き込まれるが、結構楽しい日々を送っとりますな。現在も、全国の非モテ男女のために、と男女の恋愛テクニックの啓蒙のために、老骨に鞭打って活動中です。皆さん、暖かく見守ってくださいね。著書「メイド喫茶元オーナーが書いた女の子の取扱い説明書」「男のダイエット」「脱力系シニアライフのすすめ。」(いずれも無双舎刊)
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